UNLOCK THE POWER OF GIRLS

© UNICEF Bangladesh/2022/Emdadul Islam Bitu

クレ・ド・ポー ボーテと
ユニセフ、
パートナーシップを更新。
570万人の少女たちの
支援を目標に、
教育・雇用・エンパワーメント
プログラムを継続。

ポストコロナ時代の
ジェンダー格差に、共に立ち向かう。

2023年4月11日、資生堂の
グローバルラグジュアリーブランド
「クレ・ド・ポー ボーテ」とユニセフは、
STEM (科学、技術、工学、数学)教育や雇用、
エンパワーメントプログラムを通じ、
ジェンダー格差に取り組むための
パートナーシップを3年間延長すると
発表しました。
両者は2019年からこの問題に取り組んでおり、
今回のパートナーシップの継続で、
さらに今後3年間で570万人以上の少女たちの
エンパワーメントを目指します。
これは、ユニセフが実施する
Skills4Girlsプログラムを通じて、
「2025年までに30か国以上の少女たち
1,150万人に対し、
本来備えている能力を十分に発揮するための
支援を行う」という目標の
ほぼ半分を達成することを意味します。
この分野の進展は、
世界がポストコロナの時代に移行する中、
不利な立場に取り残されてきた
少女たちを支援する上で、
これまで以上に重要な意味を持っています。

© UNICEF/UN041263/Pirozzi
© UNICEF Bangladesh/2022/Emdadul Islam Bitu

2019年からクレ・ド・ポー ボーテとユニセフは
パートナーシップを締結し、
継続可能な世界
(Sustainable Development Goals:SDGs)
を目指して
#4 質の高い教育 と #5 ジェンダー平等
を推進しています。

クレ・ド・ポー ボーテはユニセフの
ジェンダー平等プログラムを支援するため、
民間企業としては世界最大規模となる
870万米ドルを拠出することを表明しました。
この資金は、
STEM教育への平等なアクセスを実現し、
STEM分野における女性の参加や
リーダーシップ向上のために活用されます。

2019年から2022年までの
3年間のパートナーシップを通じて、
350万人以上の少女や若い女性たちを
支援してきました。
具体的には、バングラデシュ、キルギス、
ニジェールなどの国や地域で、
固定観念やジェンダー差別のため
少女たちが受けられなかった
STEM教育を促進するプログラム、
メンターシップや
ライフスキル構築プログラムによって
少女たちの自己肯定感を高める教育、
さらには実際の職場や社会になじめるよう
サポートする活動が含まれています。
今後の3年間は新たにインドネシアが加わり、
中国、ペルー、ベトナム等の国や地域に拡大する
プログラムをサポートし、
ポストコロナ時代におけるSTEM分野での
ジェンダー格差の解消に取り組んでいきます。

クレ・ド・ポー ボーテは、
より良い世界を実現する鍵は、
教育を通じて少女たちが本来持っている
力を引き出すことにあると
信じています。
この信念は、私たちの長期的な活動の
根幹にあるもので、
ユニセフとパートナーシップを結んだ
理由でもあります。
今後3年間、私たちは
このパートナーシップを継続することで、
世界中の少女たちを支え、
ポジティブな変化をもたらし続けることを
目指しています。
社員一人ひとりが、
この共通のビジョンを実現するため、
果たすべき役割を担い、
力を合わせることで、
より良い未来を創り出すことができると
信じています。

クレ・ド・ポー ボーテ
チーフブランドオフィサー
橋本美月のコメント

現在世界では、
15歳から19歳の少女たちの
4人に1人が雇用されず、
教育や訓練を受けることも
できていません。
対して、同じ状況にいる同世代の男子は、
10人に1人です。
将来を牽引する
彼女たちの教育や発達への投資は、
今まで以上に重要となっています。
地球規模の課題には
グローバルな解決策が必要であり、
パートナーシップは
その変化を起こすためにとても大切です。
クレ・ド・ポー ボーテとの
パートナーシップをさらに3年継続し、
次の世代の少女たちに教育へのアクセスと
学ぶ機会を提供し、
彼女たちの能力向上や雇用機会を
支援できることを嬉しく思います。

ユニセフ本部 民間協力渉外局 局長
カーラ・ハダッド・マルディニのコメント

クレ・ド・ポー ボーテとユニセフは、
このジェンダー格差を埋め、
より良い未来を創造するために
必要なSTEM教育、雇用、
エンパワーメントの機会を
世界中の少女たちと
そのコミュニティに提供することに
力を尽くしていきます。

© UNICEF/UN0464804/Himu

© UNICEF/UN0259171/Viet Hung

2022年の実績

アーカイブ

少女たちの可能性を
解き放つ取り組み

ユニセフとは

ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、すべての子どもの命と権利を守るため、最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動しています。
ユニセフとその子どもたちのための活動の詳細については、www.unicef.orgをご覧ください。
パートナーシップについての詳細はこちらから

※ユニセフは特定の企業やブランド、商品、またはサービスを推奨するものではありません。

国別事業

クレ・ド・ポー ボーテは
ユニセフとの
パートナーシップをとおして、
バングラデシュ、キルギス、
インドネシアの少女たちの能力を
十分に発揮し、
より明るい未来を創造するための
支援を行っています。
これらのプログラムは少女たちが、
STEM、デジタル技術、
起業の領域において
質の高いスキル構築のための活動への
アクセスによって、
エンパワーメントされた生活を
送れるようになることを
目指しています。


© UNICEF/UN0464804/Himu

ジェンダー平等のための
分野指定事業

クレ・ド・ポー ボーテはユニセフとの
パートナーシップをとおして、
中国、ペルー、ベトナム、
その他の国々の少女たちが
STEM (科学、技術、工学、数学)
教育へ平等にアクセスできるように
支援できることを
誇りに思っています。
この取り組みを支援することで、
私たちは世界中の少女たちの
可能性をひろげ、
より明るい未来を創造する
サポートをしています。


© UNICEF/UN0259171/Viet Hung

クレ・ド・ポー ボーテは、
バングラデシュにおけるユニセフの
プログラムを支援しています。
このプログラムでは、
政府や他のパートナーと協力して、
ジェンダーに対応したスキルに基づく
カリキュラム、
教科書、トレーニングを提供し、
21世紀型スキルを習得できるよう、
教師と生徒を支援しています。
このプログラムを通し、62の学校の
660人の教師、教務監督、教頭が
研修を受けました。
ユニセフのプログラムを通して、
学校に通っていない少女たちが
社会での雇用機会を得るために必要な
支援をしています。

さらに、代替教育プログラム(ALP)
のような取り組みを通じて、
脆弱な少女たちに
基礎的なスキルトレーニングや
指導の機会を提供し、
少女たち自身と世界の明るい未来に
貢献するための知識とノウハウを
与えることを目指しています。


© UNICEF/Bangladesh/2022

クレ・ド・ポー ボーテは
ユニセフが提供するSTEM4Girls
プログラムを支援しており、
少女たちがSTEM分野において
高い教育を受け、
専門的なキャリアを追求
できるようにすることで、
キルギスに良い影響を
与えていきます。

この革新的なプログラムを通して、
652人の少女たちが
それぞれのコミュニティの中で
より若い世代にとっての
ロールモデル、
あるいはピア・トレーナーとなるべく
トレーニングを受けました。
そして、そのピア・トレーナーに
よって3万人以上の少女たちが
トレーニングやセミナーを
受けました。
また、そのうちの400人以上が
大学に進学し、STEM分野の学問を
学び続けています。

脆弱な立場にある少女たちに
基礎的なスキルの習得と
メンターシップを提供することで
少女たちとコミュニティの
明るい未来を構築し、
すべての人により公平で
包括的な社会を実現していきます。


© UNICEF/Kyrgyzstan/2022/Bektur Zhanibekov

ユニセフとの
パートナーシップにより、
ニジェールの多くの少女たちが
経済的機会にアクセスするために
必要なスキルと知識を
得ることができました。
UPSHIFTプログラムを通し、
160の職業訓練センターの
1,800人の少女たちが
雇用の競争力を高めるための
コースを提供しました。

さらに、このプログラムは
2,700人以上の少女に数学と
フランス語の指導を行い、
少女たちが自分自身と
コミュニティにとって
より明るく、
より包括的な未来を築くために
必要な基本的なスキルを
習得できるよう支援しました。


© UNICEF/2022

中国科学技術協会や
他の政府機関と協力し、
870,000人の少年少女たちに対する
STEM分野のスキルを促すなど、
中国全土の農村部の少女たちの
能力を高めるユニセフの取り組みを
支援します。
ユニセフは35人の女性を含む124人の
著名な科学者のネットワークから
メンターシップの機会を
提供することにより、
ジェンダーに配慮したものとなるよう
取り組んでいます。
これらのイニシアチブを通じて、
私たちは協力して中国全土の
若者の明るい未来を作り、
より公平な社会をつくります。


Hao and classmates at a project workshop @UNICEF, 2022

ベトナムの政府や
その他のパートナーと協力し、
国の教育制度を通じて、
少女たちに、
特に山岳地帯の少数民族の
少女たちに焦点を当てたスキルと
学習を提供しています。
ユニセフの支援により、ベトナムは
STEM、デジタル、
および継続的なスキルを
国のカリキュラムに
統合することに成功、
270万人以上の少女に影響を
与えています。

ユニセフは国の技術・
職業教育訓練センターと提携して、
ジェンダー対応の
オンライントレーニングを
実施しています。
これまでに171人の教師と
900人の生徒(60%が少女)が
参加しました。
また、ジェンダーに対応した
キャリアカウンセリングのような
活動への女の子の参加
(58%)を促進する
ソーシャルイノベーションクラブの
設立を支援しました。

2022年には60万人を超える教師、
トレーナー、保護者がトレーニングと
サポートに従事しました。


© UNICEF/UN0610327/Vu

ペルーでは、少女たちの授業への
参加率と修了率を高めるために、
デジタルスキル学習の機会を提供し、
中等教育を充実させることに
重点を置いた
STEM分野のエンパワーメントに
力を注いでいます。
ユニセフは1,488人の少女のための
デジタルトレーニングと
アドボカシー活動を組織し、
また、技術分野で活躍する
25人の女性から100人の少女に
プログラミングとウェブ開発の
トレーニングを提供する
指導プログラムも開始しました。


© UNICEF/UNI322376/Gonzales

2020年の実績

バングラデシュ
少女たちのための
教育システムの改革

クレ・ド・ポー ボーテは、
ユニセフがバングラデシュで実施する
「教育システムにおける
ジェンダー平等の推進」、
「教育におけるジェンダー関連の
障壁の緩和」、
「ジェンダーに基づく暴力の削減」を
目的としたプログラムを支援しています。

ユニセフはクレ・ド・ポー ボーテの
支援を得て、社会的に弱い立場にある
青年期の少女100人を対象に、
彼女たちのスキル開発と雇用機会に
結びつける代替学習プログラムを展開。
その結果、プログラムに参加した
少女たちの95%が
仕事に就くことができました。


© UNICEF/UN0393270/

キルギス
少女たちのための
21世紀型スキル構築

クレ・ド・ポー ボーテは、
キルギスで行われているユニセフの
「STEM4Girls」プログラムを支援。
このプログラムは、
少女たちがSTEMなどの分野で
専門的な教育やキャリアを追求できるよう
後押しします。

クレ・ド・ポー ボーテの支援を受けて、
ユニセフは青年期の少女110人を
対象にトレーニングを行いました。
現在、少女たちはピアトレーナーとして
オンラインセッションを開催し、
コミュニティの同年代の子どもたちと
知識やスキルを共有しています。
ピアトレーナーがロールモデルとなり、
リーダーシップを発揮することで、
さらに多くの少女たちが
世界に変化をもたらす力を
手にすることができます。


© UNICEF/UN041263/Pirozzi

ニジェール
少女たちの
エンパワーメントの促進

クレ・ド・ポー ボーテは、
ニジェールにおける
ユニセフのプログラムを支援し、
青年期の少女たちが適切な能力や
スキルを身につけることで
新しい機会を得られるよう
推進しています。

このパートナーシップでは
120人の少女たちが
技能訓練と読み書きのクラスで
学べるように支援。
さらに、200人の少女を対象に
ピアメンタリングプログラムを
開始しました。


© UNICEF/UN0318151/Frank Dejongh

2021年実績

バングラデシュ
青年期を対象とした教育プログラムの
ジェンダー主流化に向けた強化

クレ・ド・ポー ボーテは、
「教育システムにおける
ジェンダー平等の推進」、
「教育におけるジェンダー関連の
障壁の緩和」、
「ジェンダーに基づく暴力の削減」
を目的とした、
バングラデシュのユニセフのプログラムを
支援しています。

ユニセフは、バングラデシュ政府や
市民団体と共に、
教育におけるジェンダーの
公平性を強化するために、
スキルに基づいた
カリキュラム開発のための
技術支援を行い、
カリキュラムは大統領によって
承認されました。
さらに、最も脆弱な未就学の
少女たちを対象に、
代替教育プログラム(ALP)を実施し、
インターンシップ、就労体験により、
ビジネスの理論的及び
基礎的なスキルの習得を提供しています。
これまでに1,100人の青年期の少女たちが
参加しました。


© UNICEF/Bangladesh/2022

キルギス
21世紀の労働力にむけた
STEM4Girlsの拡大

キルギスタンにおけるユニセフの
STEM4Girlsプログラムを支援することで、
クレ・ド・ポー ボーテは少女たちが
プロフェッショナルな教育を受け、
科学、技術、工学、数学(STEM)
などにおけるキャリアを
追求することを支援します。
この活動によって、女性の失業率の高さや
児童婚の慣習などの
ジェンダー格差の解消に
取り組むためです。

621人の少女たちが、
それぞれのコミュニティの中で
より若い世代にとってのロールモデル、
あるいはピア・トレーナーとなるべく
トレーニングを受けました。
そして、ピア・トレーナーによって
1万6千人以上が
トレーニングやセミナーを
受けました。
また、参加者の81パーセントが
セッションは、STEMにおける
職業的な選択を見出すのに
役立ったと回答しました。

155人の少女が
STEMを学ぶべく大学に入り、
そのうち39パーセントが奨学金を
受けることができました。


© UNICEF/Kyrgyzstan/2021/Jumanaly uulu Dastan

ニジェール
少女たちのエンパワーメントの促進

クレ・ド・ポー ボーテは、130万人以上の
未就学の少女たちを含む、
青年期の少女たちが、自信、問題解決、
チームワーク、技術など、
社会において求められる重要な
21世紀型スキルを身につけることで、
新たな機会を得ることを
サポートしています。

このパートナーシップを通じて、
900人の女子児童が、数学とフランス語の
基礎的なスキル強化を行う、
メンターグループに参加しました。
更に、900人のうち、303人は
学校を辞める状況にありましたが、
メンターシステムに参加したおかげで
無事に復学することができました。

これまでにキャンペーンや
ワークショップをとおし、
約25,000人の少女と女性が、
ジェンダーの固定観念に立ち向かい、
自らの生活を向上させるための
メッセージを受け取ることが
できました。


© UNICEF Niger/2021/Abdou Ali

中国
少女のための公平で包括的な
STEMスキルの推進

ジェンダー平等のための
分野指定事業を通じて、
クレ・ド・ポー ボーテはユニセフの
中国の青年期の少年少女に対する
STEM分野のスキルについての調査を
支援しています。
この調査によって、
農村部、少数民族や特別なニーズを持つ
青年期の少年少女や、
少女に対するSTEM教育を強化するための
実践的な戦略などの提言を行っています。


© UNICEF/China/2021/Li Manwei

ベトナム
新たなテクノロジーを使用した
少女のためのSTEM教育の促進

クレ・ド・ポー ボーテの支援を含む
ジェンダー平等のための
分野指定事業により、
ユニセフは、若者と協力して、
アクセスしやすく手頃な
価格のデジタル学習ソリューションの
開発に取り組んでいます。
2021年には、2万9,000人以上の
青年期の少年少女が、
雇用可能性のためのデジタルスキルや
あらゆる分野で通用する
スキルについての研修を受け、
また、偏見や固定観念、
ジェンダーに基づく暴力への対処に
関する教員研修が行われました。


© UNICEF/UN0259177/Viet Hung

ペルー
ライフスキルとSTEM機会の向上

ジェンダー平等のための
分野指定事業をとおし、
ペルーの少女たちは、
国家教育カリキュラムに
組み込まれる予定の
ウェブ開発と管理に関する
モジュール設計の中心的役割を
担いました。
これらの活動をサポートするために、
少女と若い女性のための
STEMを促進するための
影響力のあるキャンペーンを実施し、
600万人以上の人々にリーチしました。


© UNICEF/UNI322376/Gonzales